当院では、一般外科として外科系の疾患全般を幅広く診ることを基本としています。頸部・乳房・胸壁の診察を始め、腹部、鼡径部、直腸・肛門部の視触診に至るまで幅広い範囲の疾病を対象に診療を行っています。特に、乳腺外科・肛門外科などの専門性が必要な治療まで行っています。手術を必要とする消化器疾患と乳腺疾患も多く、術後の早期復帰のため、看護部門・リハビリ部門を中心とした多職種協働によるサポートを行っています。
また、救急医療機関として交通事故をはじめ多くの救急患者を受け入れしています。
骨、関節、軟骨、筋、靭帯、神経などの疾病・外傷を対象とし、各種の運動器の救急外傷(脱臼、骨折、捻挫等のけが)、肩こり腰痛など脊椎・脊髄疾患の外科治療、膝や股関節の外科治療、手足の外科、スポーツによる障害、関節リウマチ、骨・軟部の腫瘍などの診療をしています。
また当院では、加齢の変化に伴う慢性疾患の治療を積極的に行っています。高齢者の方は、個人の身体的機能は衰えてきます。骨がもろくなって骨折したり、腰が痛くなったり、肩や膝の関節が痛くなって日常生活が制限されたりします。そのような症状をお持ちの方へは、貼り薬や飲み薬、注射、固定、あるいはリハビリテーションや運動療法などを行うことによりADL・QOLの維持、向上のお手伝いをしています。
その他に、仕事(労務災害)、交通事故によるケガの治療も対応しています。
リハビリテーションは医師の指示の下でおこないます。「急性期から在宅まで」、患者様個々の特性に合わせた絶え間のないリハビリテーションを提供いたします。入院担当は、早期退院・在宅復帰を目指し、外来担当は退院後のフォローや日常生活の維持・向上を目指し、アプローチしています。
理学療法士(PT) | 14名 |
作業療法士(OT) | 7名 |
整形外科 | 四肢・脊椎等の骨折、神経障害、変形性関節症、肩関節周囲炎 等 |
外科・内科他 | 脳血管疾患、肺炎後の廃用症候群、高次脳機能障害 等 |
PTが、寝返る・起き上がる・立ち上がる・歩くなどの基本動作能力の改善に向けた運動療法、物理療法を行っています。筋力が弱くなる、関節が硬くなる、痛みがあるなどの動きにくい原因を改善するために機能訓練・動作能力訓練を行ないます。・外科開腹術の術前よりオリエンテーション・呼吸練習・動作指導などの術前指導を行い、術後は状態に合わせ、離床・予防訓練をすすめています。
OTが食事・トイレ・入浴や更衣などの身の回り動作を訓練します。また、家事や仕事への復帰を目指して行います。・自宅に帰る前に手すりの設置や段差の解消などの自宅改修が必要な時は、自宅に訪問し、手すりの設置位置などについての家屋評価をし、指導を行っています。
直腸および肛門の病気を専門として扱う科で外科の一部門になります。多くの方は「肛門科」と聞くと、まず恥ずかしいと感じる方が多いと思いますがそもそも肛門は消化管で、もっとも下部にあり直接皮膚に移行する部分であり、粘膜下の静脈が発達しており、痔をはじめ多くの疾患が発症しやすい場所です。痔は中高年の男性がなるものというイメージがあるかと思いますが、最近では生活様式や運動不足を原因に誰でも痔を発症する可能性が高くなっています。
当院では、豊富な経験を積んだ専門の医師が痔核(いぼ痔)、痔ろう(あな痔)、裂肛(切れ痔)をはじめとした肛門及び直腸の病気を扱っています。
患者様の負担を考え、日帰り手術等により出来る限り入院の負担を減らすようにしています。