令和２年度 医療法人社団志朋会　加納渡辺病院 病院指標

診療科別に患者数の多い疾患について、診断群分類コード別に示したものです。該当患者数が10名未満の場合は、ハイフン（‐）にて表記されます。
（以下、他診療科についても同様です）

高齢者の運動機能低下からくる入院が増えています。クリニックや介護施設、ケアマネージャーからの依頼・相談等により入院になるケースが多く、また、検査の結果、他の疾病が見つかることで、入院期間が長くなる傾向もあります。

高齢者の胸椎・腰椎圧迫骨折、大腿骨頚部骨折、股関節の骨折が多くなっています。また、脊柱管狭窄（脊椎症を含む）の割合が昨年度より増加傾向です。
コロナ禍による外出自粛等が数値にも大きく影響しております。
在院日数は、昨年に比べ全体的に短くなっています。
ベッド数34に対し20名のリハビリ職を配置し、早期退院、早期在宅復帰を目指しチーム医療に努めています。地域包括ケア病床も有しているため、1ヶ月を超える治療が必要な方にも安心して入院治療に専念していただける環境を整えております。

例年同様、高齢者の肺炎入院の比率が高い傾向にあります。肺炎患者の在院日数は昨年に比べ6日ほど短くなっております。
早期にリハビリを開始することで在院日数の短縮、ADLの向上、また長期臥床からの廃用の進行を食い止める（遅らせる）等、リハビリにも重点を置き対応いたしております。

合併症の併発には細心の注意を払い対応しております。

帯状疱疹の悪化による入院は毎年一定数あります。40～50代の方に多い傾向となっております。

痔核　手術ありの件数は昨年より15件ほど減少しました。長期化するコロナ禍の影響も考えられます。
それ以外の件数、対象者はともに前年度とほぼ同様に推移しています。1泊2日の短期滞在手術が基本です。
入院中は、清潔保持ができるよう風呂付個室を準備し、プライバシーにも配慮した環境を整えております。

コロナ禍による受診控えが顕著にみられ、手術の件数も昨年度より大幅に減少しております。術後日数は昨年に比べ1日ほど長くなっております。
専門のチームによる医療で対応しております。

コロナ禍で、外出自粛によるケガの減少が件数を押し下げる要因となっています。
大腿骨、前腕の手術はともに転倒が原因によるもので、そのほとんどが高齢者の方となっております。手術までの日数は昨年に比べ1日ほど短くなりました。その一方で、術後日数が昨年に比べ3日ほど長くなっております。平均年齢も昨年に比べ4歳ほど高くなっていることが要因として考えられます。
認知症の発症・悪化や運動機能低下を防ぐためにも、今後も日数の減少に努めてまいります。