令和4年 マンモサンデーを振り返って
「ピンクリボン」とは、乳がんについての正しい知識を広め、乳がんの早期発見・早期治療の大切さを伝える活動のシンボルマークです。10月はピンクリボン月間として乳がんを良く知るための活動が色々と行われています。活動の一環として令和4年10月16日には岐阜市役所もピンクにライトアップされました。
当院でも毎年10月第3日曜に行われる「ジャパン・マンモグラフィ・サンデー(J・M・S)」に参加しており、今年は10月16日(日)に行いました。子育て・介護・仕事・家事などで忙しく、平日に検診を受けにくい女性の皆様が、休日の日曜日に「乳がん検診」を受けられるような環境づくりへの取り組みです。
今年も多くの方に参加いただきました。通常の検診に加えて、ブレスト・アウェアネス(乳房を意識する生活習慣)について少し丁寧に説明する内容にしたつもりです。幅広い年齢の方にご来院頂き、有意義な活動となったと思います。
しかし、一点気になることが…。コロナによる活動自粛もやや落ち着きつつある昨今ですが、当院のマンモサンデーの参加者はコロナ前よりすこし少ない人数でした。全国的にもコロナによる、がん検診控えが問題となっています。
「日本対がん協会」の調べでは2021年の乳がん検診受診者数はコロナ前の2019年と比較して9.9%の減と報告されており、乳がんの治療の遅れが懸念されています。
乳がんは検診で早期発見、早期治療が期待できる病気です。ピンクリボン月間をきっかけに検診の受診者数が通常に回復、さらに増えることを期待しています。(コロナ前でも日本の乳がん検診受診者数は海外と比較して高くはありませんでした。)
当院では土曜日の午後も乳腺診療を行っています。平日に受診の難しい方は土曜日に受診されてはどうでしょうか。