
【子供の風邪対策】薬以外にできること。熱・咳・鼻水に効くツボと手当ての方法
風邪の手当て(マッサージ)
我が子がインフルエンザにかかりました。小児科を受診して薬をもらいましたが、つらそうにしているのを見るとかわいそうになります。何かできないかともどかしい気持ちになります。
そんな時はそっと子供を撫でで文字通り手当てをします。手当て(マッサージ)をすることで症状の緩和のみでなく、親も子も安心する心理的な効果もあります。

今回のコラムではツボを意識した風邪の手当ての方法を紹介してみます。症状別に色々紹介をしてみますが、特に有名な身柱(解熱、鎮咳)、合谷(鎮痛)、内関(制吐)だけでも覚えてもらうと良いと思います。

発熱
大椎、身柱、合谷、魚際
首の後ろの出っ張りが大椎です。その少し下に身柱があります。身柱は「ちりげ」とも呼ばれる小児の重要穴です。発熱したときは熱を下げ、寒気がする時は体を温めてくれます。優しく背中をさすってあげましょう。
親指と人差し指の間の合谷は万能のツボです。その対側の母指球にある魚際は解熱の効能があります。母指と示指の間の水かきの部分をサンドイッチする様にマッサージすると合谷と魚際が同時に刺激できます。解熱鎮痛の効能が期待できます。

咳
風門、肺兪、中府、壇中、尺沢
肩甲骨の間の風門、肺兪、鎖骨の下の中府、前胸部の膻中、肘窩にある尺沢は呼吸器に作用するツボです。咳を抑え呼吸を楽にします。風門、肺兪は風邪の時は大抵ゴリゴリと張っていてわかりやすいです。前胸部はピンポイントではなく面でさするとよいです。

鼻づまり
迎香、印堂、上星
鼻翼の横の迎香、眉間の印堂、髪の生え際の上星は鼻の通りを良くします。鼻筋からおでこにかけて軽くこするようにマッサージします。
咽頭痛
合谷、少商、商陽
親指の付け根の合谷は上半身に作用する万能のツボで鎮痛作用があります。母指と示指の爪際の少商、商陽は喉や肺の熱を抑えます。指先をつまむように刺激します。昔は刺絡という血を絞り出す針をしたそうです。
頭痛
合谷、外関、後渓
頭の痛い場所、首、肩を優しくなでてあげましょう。母指と示指の間の合谷は前頭部、手首の外関は側頭部、小指側の後渓は後頭部の痛みに対応するとされますが、難しい事を考えず、合谷のみでもOKです。

腹痛、吐き気、食欲不振、下痢
中脘、脾兪、胃兪、大腸兪、内関、足三里、裏内庭
おへその周りを「の」の字にマッサージします。胃の裏側の背骨の横にある脾兪、胃兪もさすってあげましょう。下痢をする時は腰の辺りの大腸兪もさすりましょう。内関は吐き気止めの重要穴。足三里は食思不振に対応します。下痢の時は第二趾の付け根にある裏内庭も有名です。

風邪に対するツボを意識した手当て(マッサージ)について記載しました。お子さんが風邪をひいた時は小児科を受診した後に愛情を込めた手当てをしてあげてください。
基本は症状のある部位を「痛いの痛いの飛んでいけ」の要領でさすることです。それだけでも効果はありますが、今回紹介した東洋医学の知恵を利用するとより効果的だと思います。ぜひ参考にしてみて下さい。

東洋医学の小児科では小児鍼や小児推拿という非薬物療法も重視されてきました。小児は大人とは経絡の走行が異なったり、清天河水、推六腑、開天門などの必殺技のような名前のついた手技があったり、色々奥が深いようです。私自身はあまり詳しくなく紹介できませんでしたが、興味がある人はぜひ研究してみて下さい。
手当てのちから
ママとパパの手は、
世界でいちばん優しいお薬です。
岐阜市・加納渡辺病院
外科・漢方専門医 : 渡邊学



