
膵臓の語源② ~萃と膵と酔の関係~
膵臓の語源②
〜 萃と膵と酔の関係 〜
前回のコラムで「膵」の字が日本で作られた国字であると紹介をしました。Pancreas(Pan=全、Creas=肉)を意訳して、集合を意味する「萃」と肉を意味するニクヅキ「月」を併せて、「膵」の字が作られました。
今回のコラムでは、あまり見慣れない「萃」の字について少し深掘りをしてみます。
「萃」の成り立ちと「卒」の意味
萃の字は「草冠(くさかんむり)」+「卒」からなります。
ベースとなっている「卒」の字には、大きく分けて2つの意味の派生があります。
卒の字は「×印のついた衣」を象った字であり、死装束を表したそうです。
死装束から「終わる」の意味が派生し、「卒業」などで使われます。
もう一つ、下級兵士の服も表しています。
兵隊は部隊で行動するため「集まる」の意味が派生し、「兵卒」という言葉が生まれました。
「萃」は、草冠と「集まる」という意味を持つ「卒」が組み合わさった漢字です。
易経にみる「沢地萃(たくちすい)」
易経に「沢地萃(たくちすい)」の卦(け)があります。
これは沢のほとりに草が生い茂っている様子から、「人が集まることの効能」を説いた卦です。
人が集まれば…「酔」との関係
人が集まればお酒がつきものです。
萃に関連する漢字に「酔」があります。酔の旧字は「醉」なのです。
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「酉」は酒の入った壺を表します。
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「卒」は前述の通り、人の集まりを表します。
「卒」には「終わる」の意味もあるため、酒を飲み終わった状態=酔っぱらった状態という解釈もあります。
また「卒」には「突然」の意味もあります。酔って「卒倒」するので「醉」とも言えます。
皆で萃(集)まって楽しく醉(酔)いましょう。
くれぐれも飲み過ぎて卒倒したり、膵臓を壊してお酒から卒業とならないように注意しましょう。

