タンポポの世界:美味しさと健康効果の探求
目次
タンポポと漢方
タンポポはヒマワリの弟
白い綿毛のシャボン玉
黄色いお花は春の太陽
つぼみの鼓でタンポンポン
トゲトゲ葉っぱのダンデリオン
ダンデリオンはライオンの牙
葉っぱは旨いが 根っこは苦い
白いお乳の ホーコーエー
おしっこ良く出る ピッサンリ
タンポポ、スミレ、スイカズラ
解毒作用もあるってよ
タンポポは春の野草の代表選手。かわいらしい黄色の花が夏の太陽、ヒマワリの弟分の様で、やさしい春の太陽をイメージさせます。
白い綿毛を子供が吹く姿はシャボン玉遊びのよう。
つぼみの形が鼓に似ているため、鼓草の別名があり、鼓をたたく擬音のタンポンポンがタンポポの語源となったと言う説もあります。
英語ではdandelion(ダンデリオン)。ダンデリオンはライオンの歯の意味。ギザギザの葉っぱが牙に見える事からの命名。
葉は美味でサラダ、おひたしなどに。根っこもお茶として流通しています。芳ばしい香りで味は酸味のないコーヒー、苦い麦茶といった感じ。
中国語でタンポポは蒲公英(ホーコーエー)と言います。タンポポを煎じて乳腺炎を治したお医者さんの名前が由来です。
茎を折ると白い液体が流れ、乳汁を連想したのか乳腺炎の薬として使用されます。
利尿作用があり、タンポポのフランス語のpissenlit(ピッサンリ)は「おねしょ」の意味。
解毒作用があり皮膚疾患にも処方されます。五味消毒飲というスイカズラ、タンポポ、スミレなどからなる春のお花畑のような処方があります。
加納公園にいっぱい咲いていたタンポポは綿毛になっていました。
花はかわいらしく、綿毛で遊べ、葉っぱから根っこまで食べれて、薬にもなる。
タンポポはなかなか優秀な野草ですね。
書いた人
岐阜市・加納渡辺病院
外科専門医・漢方専門医 渡邊学