
カエルの置物と地雷復〜 「回復」と「再出発」の陰にある大切なこと 〜
カエルの置物と地雷復
〜 「回復」と「再出発」の陰にある大切なこと 〜
かわいいカエルの置物を見つけたので、診察室の机に置いています。
単なる飾りではなく、カエルには私たちの健康や人生において大切なメッセージが込められています。
カエルが象徴する「4つのカエル」
「「生きカエル」、「無事にカエル」という語呂合わせから、カエルは回復、生還の縁起物とされます。来院される患者さんが元気に帰ることを願い、カエルの置物を飾っています。
「振りカエル」、「初心にカエル」という語呂合わせから、カエルは反省、再出発の象徴でもあります。カエルの置物を眺めて反省し、新たな目標に再出発する助けとします。
易経「地雷復」と一陽来復
「回復」と「反省」の効能を説いた易卦に、「地雷復(じらいふく)」があります。
地雷復は、冬の寒さに耐え忍んだ後に、陽のエネルギーが再び戻ってくる喜ばしい兆しであり、「一陽来復(福)(いちようらいふく)」と表現されます。季節では冬至にあたり、この日を境に日が長くなっていきます。
昔は冬至から新年が始まるという考えもありました。中国の王様は冬至には城門を閉めて政治をお休みし、一年を反省して翌年の計画を練ったそうです。
易経では回復、再出発にあたり最初にすべきことは反省であるであると説いています。反省が無ければ失敗を繰り返して逆戻りをしてしまいます。
「井の中の蛙」が大海を臨むとき
地雷復の卦から「井の中の蛙」を連想することもできます。
卦の形が「井戸」にも見えませんか?
まだ世間知らずで力のない井の中の蛙ですが、今後の成長によっては大海に飛び出す可能性を秘めています。地雷復は「地沢臨(ちたくりん)」へと続きます。「井の中の蛙大海を知らず」で終わらず、「井の中の蛙大海を臨む」と発展したいところです。
カエルの置物と地雷復について色々書いてみました。
「回復や再出発の際は、しっかり休息をとって
過去を反省し、じっくり計画を練ることが肝要」というのが易経の教えです。
当院を受診された患者さんが休息をとり、元気に「カエル」ことを願っています。
くれぐれも無理をして「ひっくりカエル」ことのないようにお願します。

