痔核手術
痔は「早期治療」が一番!
「これって痔なのかな…?」
- 排便時に出血がある
- おしりに痛みがある
- おしりの腫れや膿みがでる
- おしりから何かが出ている感じがする
- 下痢や便秘が続く
- 腹痛が続く
このような不安を抱いても、病院へ行くのに抵抗を感じて放っていませんか? これ以上悪化しないよう、速やかに医師の診察を受けましょう。
肛門の3大疾患として痔核(イボ痔)、痔瘻(穴痔)、裂肛(キレ痔)があり、最も頻度が高いのが痔核です。
痔核の基本的な構造は正常な肛門内にも存在しており、“何らかの症状を呈して初めて病気の痔核として扱う”と考えるとわかりやすいです。
時折出血する程度なら座薬での治療となり、手術が必要ないこともあります。たとえ手術になっても、早期であれば短期治療で済みます。
当院では、内痔核の脱出が見られる場合は徐々に脱落させる「ゴム輪結紮(けっさつ)療法」を、出血を繰り返す場合は「ALTA療法」を取りいれております。
ゴム輪結紮(けっさつ)療法
ゴム輪結紮器という特殊な器具を使って、内痔核の根元に小さな輪ゴムをはめ込みます。 内痔核の根元にはめ込まれた輪ゴムは徐々に、その根元を締めつけていき、1〜2週間後には痔核がとれるという治療方法です。
ALTA療法(ジオン注射による硬化療法)
内痔核四段階硬化療法(ALTA療法/アルタ療法)とは、痔に直接注射(ジオン注)を打って血管に炎症を起こさせ痔をつぶすものです。 痛みを感じることのない粘膜、粘膜下層に注射しますので、通常痛みを伴いません。
直腸脱
直腸脱とは、どんな病態をいうのでしょうか?読んで字の如し、お尻から少し奥に入ったところの直腸が肛門の外側へ脱出する状態です。
脱出した直腸が粘膜のみであれば不完全直腸脱、全層であれば完全直腸脱と呼びます。直腸が10cm近く飛び出してくる患者様(完全直腸脱)も珍しくありません。
この疾患は乳幼児から高齢の方まで広く見られますが、先に述べましたように高齢の方、特に女性の方に多く見られます。
その原因は、肛門の周りを取り囲んで支持している肛門括約筋や肛門挙筋などの筋肉が発育不全であったり、年齢を重ねるにつれて緩んできたりするなど色々言われておりますが、正確な病因・病態はまだ完全には解明されておりません。また、便失禁・尿失禁、子宮や膀胱の脱出を伴うことも少なからずあります。
当院では5cm程度までの直腸脱に対して腰椎麻酔あるいは局所麻酔下にて手術(Gant-三輪-Thiersch法)を行ってます。