タイの夏のチューリップ：チューリップとウコンの関係②

チューリップとウコンの関係②　クルクマとサイアムチューリップ

ウコンにきれいな花が咲く事をご存じでしょうか。
薬用のウコンの他に観賞用のウコンがあり、クルクマの名前で夏に流通します。

以前のコラムでチューリップに鬱金香の名前があることを書きました。今回はその逆で、ウコン、クルクマにチューリップの呼び名がある事を紹介しようと思います。

ウコン属 – Wikipedia↗

クルクマは英語ではsiam tulipやsummer tulipとも呼ばれます。siam、サイアム、シャムはタイの昔の名前です。タイのチューリップ、夏のチューリップということです。

球根からすらっと伸びた茎の先に小ぶりのハスの様な丸みを帯びた花が咲く姿は確かにエキゾチックなチューリップという感じです。

クルクマ・シャロームというピンク色の品種が有名です。シャロームはヘブライ語で平和の意味で、挨拶にも使われるそうです。アラビア語のサラームも同様に使われます。相手への平和の祈りが挨拶というのは美しいですよね。

クルクマは夏の暑さに強いので花言葉の一つに「忍耐」があります。切り花の傷みやすい夏でも長持ちするので重宝されます。

ハスに似た美しさで微笑みの国タイのチューリップと呼ばれ、シャローム「平和」の名前があり、暑さに強い「忍耐」を持ち、根っこは薬用にもなる。クルクマ（ウコン）は優秀ですね。

病院の待合室にクルクマ・シャロームを飾りました。皆様の平和を祈り、花の前を通るたびに「シャローム」と唱え挨拶をしています。ウコンの花なので眺めていると二日酔いにも効くかもしれませんよ。