
沢水困 枯れた泉、枯渇の時〜 困難に耐え抜き、道を開く 〜
沢水困 枯れた泉、枯渇の時
〜 困難に耐え抜き、道を開く 〜
沢水困は沢の下に水がある形を表しており、水が枯れた泉、つまり枯渇を意味します。
「困」の字は囲いの中の木を表しており、伸びることの出来ない八方塞がりの状態を意味します。
水不足、石油不足などの資源の枯渇と物価の上昇で八方塞がりの現在は、まさに沢水困の状況と言えるかもしれません。
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四大難卦、易経が教える対処法
易経において困卦は四大難卦(難しい状況)の一つとされています。
易経は困難に対処する方法として、次のように言っています。
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困難な状況においても希望を持ち続けること。
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不平不満を言っても無駄である。
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これ以上失うものは無いので、命がけで対処すべし。
ただし、これができるのは君子のみとも付け加えております。
一般人の苦悩と、君子の「Never give up」
聖人君子ではない我々一般人には辛い時です。
お尻が痛く座っておれず、暗闇に迷い込んで3年は出てこられない。石にぶつかり、棘に刺され、妻にも離婚され・・・。困窮にがんじがらめになり、いかんともしがたいときです。
一応、「これより落ちるところは無いと腹をくくり、生き方を悔い改めることができれば道は開ける」と書いてあります。しかし悔い改めることができるかどうかは・・・・。
鼻そぎ、足切りの刑に耐えてやっと少しずつ道が開けるとあります。歴史上の偉人では、
また祭祀をするとよいとの記載があります。
物質的にきつい時は精神的な拠り所が必要ということなのだと思います。
「困」から抜け出す2つのアプローチ
易経では「升(上昇)」の次に「困」があります。易経は上昇しすぎたから困窮するのだと説明をしています。困窮の時にさらなる上昇は不可能であり、耐え忍ぶしかありません。
苦しみ耐え抜いた先の解決方法は二つあります。
「困」は「井(い)」に続きます。井は井戸を表します。
新しい井戸を掘りあてる、つまりブレークスルーで解決するという道です。
もう一つは、沢水困をひっくり返すと「水沢節(すいたくせつ)」となります。
水沢節は沢の上に水がある形で、泉に水がたまった状態を意味します。節は「節約」のことです。
水を汲みすぎて枯渇した沢水困を反省して方針を180度転換し、節度を保ち節制をして、水沢節の持続可能な水源の状態に戻すわけです。
タロットカードと「困」の字
タロットカードにThe Hanged Man(吊るされた男)というカードがあります。十字架に逆さ吊りにされた人が「困」の字に見えませんか。
吊るされても希望を失わず、発想の転換が必要な時を意味するカードだそうです。困卦に通じるものがある様に思いますがいかがでしょうか。

