「令和3年度 DPCデータに基づく病院情報の公表」を更新しました。
令和3年度 医療法人社団志朋会 加納渡辺病院 病院指標
年齢階級別退院患者数
年齢区分 | 0~ | 10~ | 20~ | 30~ | 40~ | 50~ | 60~ | 70~ | 80~ | 90~ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
患者数 | 0 | 3 | 5 | 18 | 24 | 0 | 43 | 10 | 213 | 98 |
令和3年4月1日から令和4年3月31日までに退院された患者様を年齢階級別(10歳刻み)に集計したものです。
80歳以上の入院患者の割合は昨年度とほぼ同じ(61.5%)で推移しており、引き続き高齢者急性期病院の傾向が顕著です。
高齢者等の運動機能低下による入院、リハビリ目的の入院・転院が多く、医療介護連携が必要になる割合が高い傾向にあります。
交通事故・労災の入院は引き続き減少傾向にあります。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
■外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
060160x001xxxx | 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 | 6 | – | 4.74 | – | – |
高齢者の運動機能低下からくる入院が増えています。クリニックや介護施設、ケアマネージャーからの依頼・相談等により入院になるケースが多く、また、検査の結果、他の疾病が見つかることで、入院期間が長くなる傾向もみられます。
■整形外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
160690xx99xxxx | 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 手術なし | 46 | 26.73 | 19.34 | 0 | 80.3 | 有 |
160800xx99xxxx | 股関節・大腿近位の骨折 手術なし | 17 | 23.64 | 15.02 | 0 | 81 | 有 |
070343xx99x0xx | 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎 手術なし 手術・処置等2 なし | 9 | – | 13.35 | 0 | – | 有 |
160760xx97xx0x | 前腕の骨折 手術あり 定義副傷病 なし | 4 | – | 4.99 | 0 | – |
高齢者の胸椎・腰椎圧迫骨折、大腿骨頚部骨折、股関節の骨折が多くなっています。また、昨年度ほどではありませんが、脊柱管狭窄(脊椎症を含む)の割合が多くなっております。コロナ禍による外出自粛等もまだまだ数値に影響を及ぼしていると考えられます。
在院日数は、昨年度に比べ全体的に短くなりました。
ベッド数34に対し20名近くのリハビリ職を配置し、早期退院、早期在宅復帰を目指しチーム医療に努めています。地域包括ケア病床も有しておりますので、1ヶ月を超える治療が必要な方にも安心して入院・治療に専念していただける環境を整えております。
■内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
040081xx99x0xx | 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2 なし | 19 | 32.21 | 20.57 | 4 | 82.6 | 有 |
0400801499×001 | 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし A-DROP スコア1 | 11 | 33.63 | 14.36 | 0 | 81.4 | 有 |
050130xx9900xx | 心不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし | 12 | 20 | 17.35 | 0 | 79.4 | 有 |
060130xx9900xx | 食道、胃、十二指腸、他腸の炎症(その他良性疾患) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし | 16 | 10.5 | 7.74 | 0 | 72.4 | 有 |
030400xx99xxxx | 前庭機能障害 手術なし | 9 | – | 4.92 | – | – |
例年同様、高齢者の肺炎入院の比率が高い傾向にあります。肺炎患者の在院日数は昨年度に比べ15日ほど長くなっております。
コロナ禍の影響を受けた結果ではありますが、今後も早期にリハビリを開始することで在院日数の短縮、ADLの向上、また長期臥床からの廃用の進行を食い止める(遅らせる)等、リハビリにも重点を置き、数値の改善に努めてまいります。
■泌尿器科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
110310xx99xxxx | 腎臓又は尿路の感染症 手術なし | 4 | – | 13.14 | – | – |
合併症の併発には細心の注意を払い対応しております。
■皮膚科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
080020xxxxxxxx | 帯状疱疹 | 3 | – | 9.22 | – | – | |
080010xxxx0xxx | 膿皮症 手術・処置等1 なし | 5 | – | 13.07 | – | – |
帯状疱疹の悪化による入院は毎年度一定数あります。40~50代の方に多い傾向となっております。
■肛門科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
060241xx97xxxx | 痔核 手術あり | 28 | 2.5 | 5.52 | 0 | 48.6 | 有 |
060235xx97xxxx | 痔瘻 手術あり | 6 | – | 5.74 | – | – | |
060230xx97xx0x | 肛門周囲膿瘍 手術あり 定義副傷病 なし | 2 | – | 7.80 | – | – | 有 |
痔核 手術ありの件数は昨年度より20件近く増加しました。
それ以外の件数、対象者等はともに昨年度とほぼ同様に推移しています。1泊2日の短期滞在手術が基本となります。
入院中は、清潔保持ができるよう風呂付個室を準備させていただき、プライバシーにも配慮した環境を整えております。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
初発 | 再発 | 病期分類 基準(※) |
版数 | |||||
Stage I | Stage II | Stage III | Stage IV | 不明 | ||||
胃癌 | – | – | – | – | – | – | 1 | |
大腸癌 | – | – | – | – | – | – | 1 | |
乳癌 | – | – | – | – | – | – | 1 | |
肺癌 | – | – | – | – | – | – | 1 | |
肝癌 | – | – | – | – | – | – | 1 |
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
成人市中肺炎の重症度別患者数等
患者数 | 平均 在院日数 | 平均年齢 | |
---|---|---|---|
軽症 | 12 | 16.4 | 80.1 |
中等症 | 26 | 20.1 | 83.6 |
重症 | 11 | 23.6 | 82.0 |
超重症 | |||
不明 |
成人(20歳以上)の市中肺炎(日常生活の中で罹患した肺炎)について、重症度別に集計したものです。
中程度以上の患者数が増える傾向にあり、全体の50%強を占めています。平均年齢は昨年度とほぼ同等に数値で推移しています。
地域に多くある老人ホームやサービス付き高齢者住宅などの施設からの入院が多くみられます。
状態の悪化に早期に気付けるよう、施設職員や訪問看護ステーションなどとも連携を今まで以上に強化してまいります。
脳梗塞の患者数等
発症日から | 患者数 | 平均在院日数 | 平均年齢 | 転院率 |
---|---|---|---|---|
3日以内 | – | – | – | – |
その他 | – | – | – | – |
脳梗塞の発症日からの日数別に、患者数、在院日数等を集計したものです。
当院では検査の結果、脳梗塞と診断された患者様は、連携先病院に即日入院対応をしております。状態が落ち着かれた後、リハビリ目的での転院受け入れをさせていただいています。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
■肛門外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 | 平均 術後日数 | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K743-4 | 痔核手術(脱肛を含む) (硬化療法(四段階注射法)) | 22 | 1 | 2.81 | 0 | 48.2 | 有 |
K743-2 | 痔核手術(脱肛を含む) (根治手術(硬化療法)を伴う) | 7 | – | – | 0 | – | 有 |
コロナ禍による受診控えが顕著にみられる中、手術の件数は昨年度よりも増加に転じております。術後日数も昨年度に比べ1日ほど短くなっております。
専門のチームによるチーム医療で対応しております。
■整形外科
コロナ禍で、外出控えによるケガの減少が件数を押し下げる要因となっております。
大腿骨、前腕の手術はともに転倒が原因によるものが多く、そのほとんどが高齢者の方となっております。
認知症の発症・悪化や運動機能低下を防ぐためにも、今後も専門のチームによる医療提供で、日数の減少に努めてまいります。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
DPC |
傷病名 | 入院契機 | 症例数 | 発生率 |
130100 | 播種性血管内凝固症候群 | 同一 | – | – |
異なる | – | – | ||
180010 | 敗血症 | 同一 | – | – |
異なる | – | – | ||
180035 | その他の真菌感染症 | 同一 | – | – |
異なる | – | – | ||
180040 | 手術・処置等の合併症 | 同一 | – | – |
異なる | – | – |
起こりうる合併症については、事前に可能な限り患者様に説明したうえで手術、処置の同意をいただいてよう努めています。