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痔の漢方 「いぼ痔を中心に」

2022 11/24
2022年11月24日

痔の漢方  乙字湯(おつじとう)について

 当院では痔の手術を行っているため、痔にお悩みの患者さんが比較的多く受診されます。私は外科医ですが、漢方専門医でもあります。患者さんが何とか手術を回避できるように痔の漢方治療も行っています。

痔の漢方に力を入れているため、つい文章の量も多くなってしまいましたが、読み応えはあると思います。お付き合いください。

*以下の文章はいぼ痔を念頭において記載しています。

 痔の漢方薬としては乙字湯(おつじとう)が有名です。市販の痔の漢方薬は乙字湯(おつじとう)をベースにしている場合が多いです。原南陽(はらなんよう)という江戸時代の日本の漢方医が作った薬です。痔の悪化要因としてストレス、炎症、月経、冷え、便秘などが挙げられます。

乙字湯(おつじとう)の構成生薬を見てみると、柴胡(さいこ)、黄芩(おうごん)はストレスを抑え、抗炎症作用を有します。当帰(とうき)は血流や月経を整えて冷えを改善し、大黄(だいおう)は便秘を改善します。また升麻(しょうま)は内臓を引き上げる作用があるとされており、痔の脱出を改善します。

これらの生薬がバランスよく作用し痔に効きます。下剤である大黄(だいおう)の含有量がそれほど多くないのも使いやすい理由だと思います。

また乙字湯(おつじとう)は痔の他にも性器のトラブル、例えば陰部の痛み、かゆみや乳房痛などにも効くことがあります。肝経という経絡が陰部、乳房を通過しており、乙字湯(おつじとう)に含まれる柴胡(さいこ)や当帰(とうき)が肝経に作用するとされているためです。更年期障害などによく使われる加味逍遙散(かみしょうようさん)にも柴胡(さいこ)と当帰(とうき)が配合されており、共通する部分があると思います。

加味逍遙散(かみしょうようさん)と同様に、乙字湯(おつじとう)も痔の他にも守備範囲の広い薬剤なのだと思います。特発性肛門痛(肛門挙筋症候群)という夜寝ている最中に突然お尻が吊るように痛む病気があります。この病気に対して乙字湯(おつじとう)に後述の芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)を加えて対処した経験があります。

効果増強の工夫としては、痛みが強ければ肛門の収縮を緩める芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)を、炎症が強く熱を持って腫れて痛ければ清熱(せいねつ)利水(りすい)の越婢加朮湯(えっぴかじゅつとう)を、血栓が腫れるのであれば駆瘀血剤(くおけつざい)の桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)を、出血があるなら止血剤の黄連解毒湯(おうれんげどくとう)や 芎帰膠艾湯(きゅうききゅうがいとう)を合方するなど色々考えられますが、専門家に任せましょう。

乙字湯(おつじとう)以外の漢方薬

 乙字湯(おつじとう)は良くも悪くもバランスが取れた処方です。しかし場合によってはもっと強い薬が必要になることもままあります。女性の場合、生理前に便秘やイライラ、のぼせが強く、痔の脱出、痛みが強い場合は桃核承気湯(とうかくじょうきとう)が有効です。

痔の食養でも解説した桃の種の桃仁(とうにん)が含まれています。血流を改善しイライラを抑えてくれます。下剤である大黄(だいおう)がかなり多く含まれているので、少しずつ量を調節するとよいと思います(始めから1日3包飲むと普通の人はお腹が痛くて下痢をします)。

この薬はPMS(月経前症候群)や痔を含めた血流障害を伴う婦人科系の病気にかなり良く効く処方です。男性でも使用可能ですが、女性に処方する場合が多いように思います。

 逆に乙字湯(おつじとう)より優しい薬が適応する場合もあります。貧血気味でむくみがあり、冷えると痔が悪化するような場合は当帰(とうき)芍薬散(しゃくやくさん)がよいと思います。血流、冷え、むくみを改善し、飲む入浴剤のような印象の薬です。安胎作用もあり妊婦でも飲めるとされているので妊娠中の痔、授乳中の痔には重宝します。

また冷え症の女性は便秘になりやすいですが、下剤を飲むとかえってお腹が痛くなったりします。この場合はお腹を温めてやると下剤の副作用が緩和されます。当帰(とうき)芍薬散(しゃくやくさん)と軟便剤の併用は理にかなっていると考えます。

 漢方薬ではないけれど、漢方薬っぽい雰囲気の西洋薬もあります。ヘモナーゼという痔の腫れを抑える薬があります。血栓性外痔核によく処方します。この薬の成分はビタミンEとブロメラインです。

ビタミンEには血流を改善する効能があり、また生理を調節する機能もあるとされています。女性には重要なビタミンで若返りのビタミンとも呼ばれています。食材ではアーモンドに多く含まれています。

ブロメラインはパイナップルに含まれるタンパク分解酵素です。消化を助け、炎症を抑える効能があります。アーモンドで血流、生理を整えて、パイナップルで消化、炎症を抑えると説明すると何だかぐっと身近な感じになりますよね。

痔の手術の漢方

 漢方とは知られていないけれど良く使用されている意外な薬があります。最近では痔の日帰り手術(硬化療法)が流行っており、その際にALTA(ジオン)という注射薬が使用されます。実はこのジオンという薬、元々は消痔霊という中国の漢方薬なのです。日本ではその添加物を一部改良してジオンという名前で販売されています。私も漢方由来とは知らずに注射をしていました。

現在では痔の治療にはなくてはならない薬剤となっており、当院でもALTA(ジオン)を用いた四段階注射法を行っています。硬化療法では根治の難しい痔核に対しては従来法である結紮切除術も行っております。当院では入院施設があるためにどちらの術式にも対応可能です。

ALTA療法(ジオン注射による硬化療法)

術後には?

 痔の手術の後に処方する漢方薬についても記載してみます。手術の後は内出血で腫れたり、痛みのために大抵の人が便秘気味となります。高齢の男性では腰椎麻酔の影響もあって、たまに尿の出が悪くなったりする場合もあります。また痛みのため寝つきが悪くなることもあります。(もちろん鎮痛剤などで対処は可能です)

このような場合に漢方薬では通導散(つうどうさん)を処方すると楽になる場合があります。通導散(つうどうさん)はもともと打撲傷に対する薬です。原典を要約すると打撲が激しく、大小便が出なくなって、お腹が張って、悶絶して死にそうな人の死血、悪血(いわゆる内出血)を打ち下し治すと記載されています。

この条文を読んだ時、まさに痔の手術の後にぴったり一致すると思いました。通導散(つうどうさん)を処方してみると、他の下剤ですっきりしなかった便秘が改善したり、尿の出がよくなったりして有効だと感じています。強い薬なので1日1包から開始するのが良いと思います。

 通導散(つうどうさん)を使うほどでもない場合、あるいは高齢の方などには潤腸湯(じゅんちょうとう)も良く使います。麻子仁(ましにん)、杏仁、桃仁(とうにん)の油分で便に潤いをつけて便秘を治す薬です。下剤である大黄(だいおう)も割としっかり入っており、便秘に良く効きます。また地黄(じおう)、当帰(とうき)という補血剤が配合されています。これらは創傷治癒を促進するとも言われているので、単なる便秘薬としてではなく、「痔の手術の傷が早く治るように」と願いを込めて処方しています。

塗り薬についても

 最後に痔に使う漢方の塗り薬について。保険で使用可能な軟膏に紫雲膏(しうんこう)があります。世界で初めて全身麻酔下に乳癌手術を成功させた江戸時代の外科医、華岡青洲(はなおかせいしゅう)の作った由緒ある軟膏です。真っ赤な色でゴマ油のにおいがする独特な薬のため処方する機会は多くありませんが、ごく稀に他の注入軟膏ではだめで紫雲膏(しうんこう)が好きな患者さんがいます。

また保険診療外となりますが、伯州散(はくしゅうさん)という薬があります。別名、外科倒し。外科医が倒産するくらい良く効く薬という意味だそうです。マムシと鹿の角と蟹の黒焼きです。塗ってよし、飲んでよしという薬のようです。外科倒しという名前にインパクトがあるので興味はそそられますが、私は未経験です。

蟹がなぜ効くのか?と疑問に思いましたが、蟹の甲羅に含まれるキチン・キトサンは創傷治癒促進効果があるとして現在、医療材料として研究されているそうです。昔の人の知恵は荒唐無稽(こうとうむけい)ではないのだなと考えさせられました。

以上思いつくままに痔の漢方について記載してみました。皆さんの参考になれば幸いです。痔の食養についても記載していますので、こちらも併読されると良いと思います。

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