骨粗鬆症と骨密度測定 ~骨粗鬆症からの骨折による寝たきりを予防!!~
骨粗鬆症からの骨折による寝たきりを予防!!
家に閉じこもったり、 一日中テレビを見たりして運動不足になっていませんか?
外出不足により運動・日光浴を行うことが少なくなると筋力低下と骨粗鬆症による転倒骨折の危険が増えてしまいます。その結果、寝たきりになってしまうことも少なくありません。
骨粗鬆症を予防するには適度な運動を行うことと細胞を活性化させ骨を強くすることがあげられます。細胞を活性化させるためには日光を浴び、体内でビタミンDを作り出す必要があります。ビタミンDはカルシウムの吸収を良くするだけでなく、細胞に直接はたらき「骨密度」を増加させます。
「骨密度」とは、骨の強さを判定するための代表的な指標です。 骨密度検査では、微量なX線を使って骨の中にカルシウムなどのミネラルがどの程度あるかを測定します。骨密度は若い人の骨密度の平均値と比べて自分の骨密度が何%であるかで表されます。
骨粗鬆症の危険因子には遺伝的なもの、病気によるもの、生活習慣によるものなどがあります。
- 牛乳、乳製品をほとんどとらない
- 小魚、豆腐をほとんどたべない
- タバコを吸う
- お酒を多く飲む方だ
- 日光にあまりあたらない
- 普段から体を動かすのがきらい
上記の事がひとつでもあてはまる人は将来、骨粗鬆症になりやすい人です。特に女性は症状が無くても、40歳以上になったら定期的に骨密度を測ることをお勧めします。
骨密度測定を行うことは未然に骨折を防ぐために重要と考えられています。
骨密度測定は当院ではその日に受けられ、5分程度で終了しすぐに結果が出ます。診察時に主治医にご相談ください。
骨密度測定をすると何がわかるのですか?
骨の強さがわかります。骨塩量(カルシウム)の値をはかることで、年齢、性別に応じた骨の密度を計測します。
どうやって検査するのですか?
検査は仰向けに寝ているだけで、腰椎の測定に約40秒、大腿骨の測定に約20秒で終わります。患者さんの負担の少ない効率的な検査が可能となります。
腰椎と大腿骨での測定が推奨されてるのはなぜですか?
生活環境に影響を与える腰椎圧迫骨折・大腿骨近位部骨折のリスクを予測するには腰椎・大腿骨での測定値が最も適しています。
前腕や踵骨では予測能が落ちてしまいます。
測定結果が低いとすぐに骨折してしまうのですか?
数値が低いとういう事は骨密度が低いので骨折しやすくなっています。ただし、低いと必ず骨折するわけではないですし、高ければ骨折しないわけではありません。日常生活の注意点については主治医にご相談ください。